電子標的とは?
電子標的は標的に取り付けられた発光素子と光センサー(光学式電子標的)または超音波センサー(超音波式電子標的)により、標的面を通過する弾の通過位置(点数)を瞬時に検出・計算しモニターに表示するシステムです。観客は各選手の得点・順位変動が瞬時に分かるため、射撃競技がもつ究極の緊張感を楽しむことができます。
オリンピック・パラリンピックではSIUS社(スイス)製の電子標的が採用されています。
10m光学式電子標的 LS10 | |
50m/25m光学式(ハイブリッド型) 電子標的 HS25/50 高得点領域:光学式 低得点領域:超音波式 |
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50m/25m光学式電子標的 LS25/50(新商品) *全得点領域:光学式 |
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50m/25m超音波式電子標的 S25/50 |
射場では、10射座を1単位として、各標的と射座のコントロールユニットをLANケーブルで接続します。1単位(10射座)間の接続にはルーターを使用します。このようにしてオリンピック・パラリンピックでは合計約70射座を使用して予選が行われます。予選の上位8名(または6名)が決勝へ進みます。
A1:電子標的 A2:コネクター A3,B3,C3:LANケーブル B1:電源 C1:モニター
C2:コントロールユニット D2:Windowsノートパソコン D3:プリンター
D4:観客用大型ディスプレイ
標的:
光学式電子標的 LS10G2
- 仮設射場のため標的用ポールを使用
- 標的はLED照明を内蔵
- (公社)日本ライフル射撃協会公認試合のためロール紙を取付
射手机:
射手のために下記の機器を用意;
コントロールユニット CU951
射手用モニター M951(タッチスクリーン機能搭載)
射手用プリンター D112
リモコン RC211
バーコードスキャナー AAG133
- 各射座のコントロールユニット(射場全体で26台)はLANケーブルで相互接続、さらに日本語Windows10ノートパソコンに接続
- 射手机上の各機器はケーブルの長さの範囲で、机上/床上等に射手自身で自由に移動可能
プリンターでは下図左のように、各選手の1発毎の点数、合計点、弾の通過位置(1/100mm単位)、通過時刻(1/100秒単位)をA4紙に印刷できます。また下図右のように各弾痕通過位置を一つの標的画面にまとめてカラー印刷できます。
決勝戦は8名の選手で争われ、最下位の選手から退場していきます。
SIUS光学式電子標的は光源にレーザー光(安全な赤外レーザー)を使用したレーザーシステムのため、極めて高い測定精度(位置の解像度)を有しています。そのため、選手が使用する弾や銃の精度検査に使用されます。(SIUSBTS)
超音波式電子標的の公認消耗品価格表
超音波式電子標的は(社)日本ライフル射撃協会に公認されています。また当社は平成18年7月1日より同協会のオフィシャルサプライヤーを勤めています。同協会公認の消耗品価格については下記価格表を参照ください。